背骨のS字カーブの罠

お役立ち情報第91弾 

背骨のS字カーブの罠

 

◆背骨の役割を理解する

 当院に訪れる不調の患者様たちに共通していること

  • 背骨が動かない
  • S字カーブが崩れると神経圧迫がおきると思っている
  • 背骨は体幹の支えだと思っている

わたしたちは、学校やマスコミ 医療の情報などで 背骨はS字カーブであるべき と教えられています。 ほんとうにそうでしょうか? わたしたちの頭の中に刷り込まれている【背骨はS字カーブであるべき】のに、肩こり・腰痛・神経痛などが増え続けるのは何故でしょうか?

◆首の不調(寝違え・むちうち)が何故おきるのか?

 交通事故で有名な【むちうち】 一つ疑問なのが、むちうちになるのが大人ばっかりで子供がならないという事実がありますね! 不思議ですよね。

 むちうちになる人ならない人の差はどこにあるのでしょうか?

 それは・・・【背中の背骨の可動性】です。

 ▶S字カーブの罠その1 背中の背骨は、後ろカーブである

  子供は、背中の背骨は、後ろカーブにも前カーブにも成れる可動性をもっています。 子供は、首を動かすときに背中の背骨を無意識に前カーブにしています。 極端な首の反りが出来るのも胸の背骨のおかげなのです。 しかし、大人は、後ろカーブの罠にかかっているので、すぐに寝違えやむちうちになってしまうのです。

◆腰痛・坐骨神経痛が何故起きるのか?

 腰の不調に関して、二つの選択が必要になります。 腰骨に対してお腹側・背中側の影響度です。 腹側と背中側どちらのウエイトが重いでしょうか?

 あきらかに【お腹側】ですよね! 体積・容積ともにお腹側が圧倒しています。 

 ここで、質問

 上を向いて寝ころんだとき、腰の前アーチの時のお腹ってどうなってますか?

 【お腹は上向きに膨らんでいるか、固く張っている】

 ちなみに赤ちゃんは、Cカーブといって腰骨は後ろカーブですよね。 赤ちゃんは、常に上向きで寝ているため、後ろカーブにすることで柔らかいお腹を維持できるのです。

 そして、赤ちゃんが立つころに腰骨が前カーブを覚えるのでしょうか? 答えは否です。 正確には、前カーブにも直立にも後ろカーブにも成れるのです。

 ▶S字カーブの罠その2 腰の背骨は、前カーブである

  このように、子供は後ろカーブにも前カーブにも成れる可動性をもっています。 しゃがむ時は後ろカーブになり、立ち上がる時は前カーブになります。 お腹いっぱいになれば後ろカーブになるし、排便の時もそうです。 大きい声を出したり、走ったりする時は前カーブになります。 上向きで寝ているときは、真っすぐになります。 このように、いろんな場面で腰のカーブは変化するのです。

 しかし、大人は、前カーブの罠にかかっているので、すぐに慢性腰痛や坐骨神経痛になってしまうのです。

【背骨は、支える骨ではなく状況に柔軟に変化できるものと認識すべき】

 わたしたちは、背骨はS字カーブであるべき と 体幹を支えるべき骨であるべきという 二つの洗脳に支配されています。 背骨には、脊髄神経と末梢神経の出入りを司る重要な役割があります。 すなわち、神経の発信基地であるため運動の発信基地でもあるわけです。 

 つまり、S字カーブで限定されるもんではありませんね。 いろんな動きが複雑に出来て当然の骨なわけです。

 背骨のS字カーブの罠から抜け出しましょう!!